消化器内科

消化器内科

特色

消化器内科では、食道・胃・小腸・大腸といった消化管疾患のほか、肝臓・胆のう・胆管・膵臓などの肝胆膵領域の疾患を幅広く診療しています。
これまで当科は常勤医1名体制でしたが、2025年5月より常勤医が3名に増員となり、今後はより多様な疾患への対応と、治療の幅を広げていく予定です。

内視鏡検査について

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)および下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)を実施しており、大腸ポリープの内視鏡的切除も行っています。 上部内視鏡では、経鼻内視鏡にも対応し、鎮静剤を併用して苦痛の少ない検査を心がけています。
内視鏡機器はオリンパス社製の最新機種を導入しており、より精度の高い検査と見落としの少ない診断を目指しています。

肝胆膵疾患への対応

CT・MRI・腹部超音波・血液検査などで診断可能な範囲の疾患には、当院で積極的に検査・治療を行っています。
一方で、ウイルス性肝炎に対する抗ウイルス薬治療、肝生検、ラジオ波焼灼療法、血管造影検査、逆行性胆管膵管造影(ERCP)、超音波内視鏡(EUS)などの専門的処置は実施しておりません。

検査実績(2024年4月~2025年3月)

  • ・上部内視鏡検査:1,244件
  • ・下部内視鏡検査:189件

主な対象疾患

● 嚥下障害・内視鏡的胃瘻造設術(PEG)

脳梗塞後などで嚥下が困難な方に対し、嚥下内視鏡検査による嚥下機能評価や、内視鏡的胃瘻造設術を実施しています。胃瘻チューブの交換も行っています。

● 胃潰瘍・十二指腸潰瘍・ピロリ菌感染症

上部内視鏡検査で潰瘍が見つかった場合には、治療とともに原因検索を行います。
ピロリ菌感染が原因となることが多く、内服薬による除菌治療も行っています。

● 食道・胃・十二指腸の悪性疾患

当院では早期発見に力を入れていますが、外科的治療が必要な場合は、近隣の医療機関と連携して治療を行っています。

● 大腸ポリープ

下部内視鏡検査時にポリープを認めた場合は、同時に切除を行っています。
処置を行った場合は、翌朝までの短期入院をお願いしています。

● 腸炎・炎症性腸疾患

虚血性腸炎、憩室炎、潰瘍性大腸炎、クローン病などに対して、入院・外来治療の両面から対応しています。

● 過敏性腸症候群・慢性便秘・下痢

慢性的な便秘や下痢、腹部不快感などに対し、原因検索と薬物治療を行っています。

● 肝機能障害

肝機能異常の原因を詳しく調べ、内科的治療を行っています。肝生検などの専門的検査が必要な場合は、他院をご紹介しています。

● 胆石症・胆のうポリープ

CT・MRI・超音波で精査を行い、必要に応じて薬物治療・経過観察を実施します。外科的治療が必要な場合は、連携病院へご紹介いたします。

● 膵嚢胞性疾患・慢性膵炎

CT・MRI・超音波・血液検査で経過を観察しています。より精密な検査(EUS・ERCP)や外科的治療が必要な場合は、近隣医療機関をご紹介します。

患者さんへ

当院の消化器内科では、丁寧で安心いただける診療を心がけています。
外来は曜日により担当医が異なり、待ち時間をいただく場合もございますが、どうぞご理解のほどお願い申し上げます。

ご紹介いただく先生に

上部消化管内視鏡検査は毎週、月・火・水・金の4日行なっています。電話で予約していただくことが可能です。下部消化管内視鏡検査は腹部状態確認のため、検査前に外来受診をしていただいています。ご了承ください。嚥下内視鏡検査(VE)や胃瘻造設(PEG)に関してもお問い合わせください。

担当医紹介

役職 氏名 学会認定、資格等
消化器内科科長 桑原 幹雄 日本消化器内視鏡学会 専門医
日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 認定医
日本医師会 認定産業医
消化器内科医員 三谷 武 日本内科学会認定内科医/総合内科認定医
日本消化器内視鏡学会認定医
消化器内科医員 高野 聡 日本内科学会認定内科医/総合内科認定医
日本消化器病学会消化器専門医
日本消化管学会胃腸科専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本医師会認定産業医

外来担当表

午前 桑 原 三 谷
午後 高 野 桑 原